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裏方ディメンションたち
ディメンションは、ふつう、勘定科目、組織、商品群、市場/顧客といった、経営報告において関心の焦点となるようなデータの切り口ですが、そうした切り口とはみなされない一方で、アプリケーションデザイン上は重要なディメンションがあります。当パターンクラスターは、そうした「裏方ディメンション」のうち代表的なものに光を当てることを意図しています。
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データ種別ディメンション データの組み立て過程をトレースできるようにするためのディメンションです
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フィールドディメンション ユーザーからみるとひとつの基本データに付随するように見える複数の項目のデータを保持するためのディメンションです。金額値に対する予算コメント、予実差異コメントや、伝票金額に対する摘要などが該当します。こうしたデータ項目は、コメントのようなテキスト値に限らず数量(例えば売上に対する数量)、金額(例えば消費税額)あるいは区分値である場合もあります
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番号付けディメンション データが、製品や部署といった「実体」ごとにマスターに登録されたコード値ではなく、便宜的に割り当てられた連番で識別される場合があります。そうした場合に、当パターンを使用することができます。当パターンの典型的な適用ケースは伝票番号ですが、コード件数が多すぎるといった理由で商品など個々の「実体」に対応するコードをディメンションに登録したくない場合も当パターンが役立ちます
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換算前後ディメンション 通貨換算が必要なケースで、換算前と換算後の金額を区分して保持するために「換算前後ディメンション」を設ける場合があります。換算前後ディメンションは、複数レートでの換算に対応できるよう構成することもできます。このディメンションは、フィールドディメンション と統合される場合もあります
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パラメータディメンション ディメンションは、ふつう、データを保持するためのキーを提供しますが、キーとしてではなく、単にフォームでのパラメータとしてディメンションを用いる場合があります。例えば、あるシナリオから別のシナリオにデータ値をコピーするフォームで、コピー元とコピー先のシナリオ双方をパラメータとして指定できるようにしたいかもしれません。しかし、フォームでは、ひとつのディメンションをもとに複数のパラメータを設けることはできません。対策として、コピー元シナリオを選択するパラメータにはシナリオディメンションを適用し、コピー先シナリオを選択するパラメータ用には、シナリオディメンションの内容をコピーしたディメンションを設けてそれを適用します。これが「パラメータディメンション」の例です