配賦後 [AF_ALC]
∟ 調整後・配賦前 [AF_ADJ]
∟ 調整前 [BF_ADJ]
∟ 調整計 [ADJ]
∟ 売上組替 [ADJ01]
∟ ロイヤリティ月次予定計上 [ADJ02]
∟ …
∟ 配賦計 [ALC]
∟ 共通経費配賦 [ALC01]
∟ 拠点バックオフィス費配賦 [ALC02]
∟ 本部・本社費配賦 [ALC03]
∟ …
調整済み報告キューブ
コンテキスト
経営管理システムの基礎データは、多くの場合、他のシステムや業務から供給されます。典型的なデータソースは会計システムです。経営管理報告では、データソースのデータをそのまま用いればよい場合もありますが、報告用に調整/二次加工が必要な場合もあります
例えば、中堅企業の多くにおいて、会計システムでは、売上高や売上原価の実績値は部門別に投入されていません。財務報告と税務申告のための決算で部門別数値は要求されないからです。こうした場合、経営管理報告のためには、P/L全体の科目別数値を会計システムから取り込むにしても、売上高や売上原価は経営管理システム側で部門別に振り分けなければなりません
業績報告は配賦計算を伴う場合もあります。事業部門や拠点ごとの業績評価のためにも配賦(はいふ)計算が求められることがあります。商品群別の売上高・粗利は配賦計算なしに数値集計だけで報告できるかもしれませんが、販売費などを配賦して、商品群別の採算性をより的確に評価したいというニーズがあるでしょう。こうした配賦処理も調整の一種です
問題
調整前の基礎値に調整を加味して調整後の報告値を作成できるようにしたい
本パターンでは、配賦を含む個々の調整がどのように実現されるのかは問いません。調整の実現方法としては、ハンド入力、CSV等からのデータインポート、Excel-Link経由での投入、フォームによる計算などがあるでしょう。実現方法が何であれ、算出された調整額を統合して調整前の元数値から調整後の報告値に至る過程をトレースできるようにする、さらには、各数値をレポートに表示し分析できるようにすることが本パターンの趣旨です
配慮すべきことがら
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調整過程のトレース 調整過程は明瞭に表示/分析できるようにしたい。調整金額の内訳がわかるだけでなく、調整の種類ごとに前年値などと対比して分析できることが望ましい
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調整の種類の変化 調整の種類はさまざまで、増減があり得るから、そうした変化に対応しやすいことが望まれる
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計算基準の変化への対応 個々の配賦や調整の基準・計算方法が変わっても、その影響が局所化され、調整過程をトレースする仕組み全体には影響を与えないことが望まれる
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リソース消費 調整前、調整、調整後といったデータを保持することによってメモリーを中心としたリソースの消費量が極端に増えないことも重要である
解決策
報告に直接的に必要なディメンションに加えて、報告数値の調整過程をトレースするためのディメンションを適用したキューブを作成し、調整前・調整・調整後データを保持する。 このディメンションは、「データ種別ディメンション」パターンの適用例です
本パターンは、単体決算や連結決算で用いられる「精算表」の拡張版です
例
調整済み報告キューブに用いるデータ種別ディメンションの典型例は、以下のようなものです(「データ種別ディメンション」パターンから転記)。
| データ種別ディメンション |
|---|
データ種別ディメンションに加えて、カスタムディメンション「部門」を持つ元帳では、例えば以下のようなレポートを作成できます
適用の帰結
利点
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調整過程のトレース 上記のようなメンバーツリーにしたがって、調整後あるいは配賦後数値をブレークダウンしてくことができる。個々のデータ種別について、予算対比・前年対比することも可能である
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調整の種類の変化 データ種別ディメンションのメンバーツリーにあらたな調整種類をあらわすメンバーを追加することで対応できる。フォーム画面は、追加したメンバーが自動的に表示されるように設定できる
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計算基準の変化への対応 計算基準が変更されても、データ種別ディメンションや他のディメンション・元帳の構成は影響を受けず、特定のデータ種別への投入データの問題として個別化して扱うことができる。データ種別ディメンションを設けなければ、個々の科目の金額を算出する際に複数の計算の結果を計算式で合計しなければならない。本パターンでは、そうした統合をデータ種別ディメンションが肩代わりしてくれているとみることができる
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リソース消費 多次元データベースの種類に依存するが、fusion_place ではデータ種別ディメンションを設けることによるリソース消費量の増加は大きくない。fusion_place のメモリー消費量は、実際にデータ存在するセルの数に依存するが、メンバーの論理的な組み合わせの総数に依存しないためである
関連するパターン
先行パターン
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調整が必要ない場合は、「多軸単純集計キューブ」の方がシンプルです
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本パターンは、「データ種別ディメンション」パターンの適用ケースです