勘定科目ディメンションで利益を計算する方法

Database

質問

勘定科目ディメンションで利益を計算する方法を教えてください。

回答

ディメンションには、「メンバツリー」に沿ってデータを積上集計する機能があります。この機能を利用して利益を計算することができます。

解説

例1)売上高と売上原価をもとに売上総利益を計算するケース

勘定科目ディメンションで、下図の通り、売上総利益メンバの子として売上高と売上原価の各メンバを登録します。

    売上総利益        貸方
      +-- 売上高      貸方
      +-- 売上原価    借方

各勘定科目の「貸借区分」を「借方」「貸方」と適切に設定する必要があります。
利益に対してプラスの項目を「貸方」、マイナスの項目を「借方」とします。

売上高に 1,000、売上原価に 400 と入力すれば、売上総利益は 600 と自動計算されます。

    売上総利益        <- 表示: 600 (自動計算)
      +-- 売上高      <- 表示: 1,000 (データベース内では△1,000)
      +-- 売上原価    <- 表示: 400

fusion_place のデータベース上、金額は借方をプラスとして保持しています。そのため、貸方勘定の金額は、保存時にも表示時にも符号反転されます。
上述のケースでは、データベースには、売上高は△1,000 、売上原価は 400 として保存され、両者の合計で売上総利益は「△600」と算出されます。
それが表示されるときに(売上総利益は貸方勘定なので符号反転されて)、600 となります。

以上のように、利益項目を親メンバとしてその子レベルにその利益項目を構成する利益や費用の項目をぶら下げたメンバツリーを作れば利益を自動計算することができます。

例2)売上総利益と販売費・管理費をもとに営業利益を計算するケース

営業利益を計算するには以下のようなツリーを設けます。

    営業利益                貸方
      +-- 売上総利益        貸方
          +-- 売上高        貸方
          +-- 売上原価      借方
      + --販売費・管理費    借方

こうした、メンバツリーを用いて利益を計算するという手法は、fusion_place 固有ではなく、多くの多次元データベースで適用されています。
一方、貸借区分にもとづいて符号を反転するという仕組みについては、備えていない多次元データベースもあります。