シナリオ表の「元帳版管理の対象から除外する」について教えてください (fusion_place >= 12.1)

データベース

質問1.

シナリオ表の「元帳版管理の対象から除外する」について教えてください。

回答1.

当機能をご理解いただくための説明資料をご用意しました。以下のリンクよりダウンロード下さい。

オンラインマニュアルもご参照ください。

詳細は質問2.以降もご参照ください。

質問2.

シナリオ表の「元帳版管理の対象から除外する」設定は、どのような場合に有用ですか。

回答2.

主に業務プロセス(ワークフロー)機能を利用している場合に有用です。
以下のような用途に用いることができます。
・版管理する必要がないシナリオに関するデータ量を削減する(業務プロセス機能では、業務責任単位ごとに元帳版が付与されるため、運用によりデータ量が増えている場合があります)
・ワークスペース間でデータを授受したい場合の中間的なデータ置き場として利用する

質問3.

既存のシナリオを「元帳版管理の対象から除外する」に変更すると、どうなりますか。

回答3.

シナリオを元帳版の管理対象から除外した場合、共有作業版以外の元帳版[1]に含まれる当該シナリオのデータは削除され、共有作業版の同シナリオデータが、全元帳版共通の当該シナリオデータとなります。
たとえば、実績シナリオを元帳版の管理対象から除外すると、 作成済みのスナップショット版、過去および現在進行中のワークフロー版、どの元帳版を選択しても実績シナリオは同じデータとなります。(※1)

当該シナリオデータ全体が元帳版管理から除外されるので、版管理すべきデータが含まれている場合は、元帳版管理の除外しないシナリオに保持する設定変更の必要があります。
たとえば、ワークフロー運用時の版管理すべき予実差異コメントを版管理除外シナリオに保持設定のままでは、末端の部署が予実差異コメントを入力すると全部署に公開されてしまいますのでご留意ください。

(※1) 当該シナリオの値、及び元帳更新履歴を元に戻すことはできませんので、変更前にバックアップを取得することをお勧めします。

質問4.

「元帳版管理の対象から除外する」の設定変更は、どのくらいの時間がかかりますか。

回答4.

通常は、「元帳版管理の対象から除外する」設定変更には、時間がかかりません。
元帳データの「版」の数が多い等アプリケーションによっては、設定変更に時間がかかる場合もあります。

質問5.

「元帳版管理の対象から除外する」とした際も、元帳更新履歴の確認はできますか。

回答5.

はい。「元帳更新履歴」画面で確認可能です。
「元帳版管理の対象から除外する」と、当該シナリオの共有作業版の更新履歴が、"#S." + シナリオラベル をキーとする元帳版[2]の履歴として作成され、以降こちらに更新履歴が登録されます。
(例えば下図のように、シナリオのラベルが「ACTUAL」であるならば、それに対応する元帳版キーは「#S.ACTUAL」となります)

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質問6.

「元帳版管理の対象から除外」したシナリオを再び、通常のシナリオに変更すると、どうなりますか。

回答6.

元帳版の管理対象から除外したシナリオを、新たに元帳版の管理対象とした場合は、全元帳版共通のデータは全て削除されます。 (※2)
以降、通常のシナリオ同様に共有作業版に値登録、および元帳更新履歴がとられます。

(※2) 当該シナリオの値、及び元帳更新履歴を元に戻すことはできませんので、変更前にバックアップを取得することをお勧めします。


1. 業務プロセス管理機能にて生成される提出パッケージの疑似的な元帳版は提出時の値が保持されます。
2. 当該元帳版については、元帳版キーの付替え、派生版の作成、公開といったオペレーションを行う必要がないため、マネージャの「処理実行>元帳版一般の管理」画面では非表示となっています。