エクスポートされるファイルの形式(フル機能版)

設計者

ファイルおよび行の形式

エクスポートされるファイルは、CSV 形式(カンマ区切り形式)のテキストファイルです。ファイルのデータは各行に区切られます。改行文字は LF(ラインフィード文字)です。

各フィールドの値は二重引用符で囲まれます。二重引用符で囲まれた文字列中の改行文字は、行の区切りとみなされません。また各フィールドの値である文字列に二重引用符が含まれる場合、ふたつの連続した二重引用符に置換されます[1]。ファイル内では以下の順に行が並びます。

  1. ファイルヘッダ行(0 行以上、n 行): 行数は、フォームの設計に依存します。

  2. 列ヘッダ行(0 行または 1 行): 出力されるかどうかは、フォームの設計に依存します。

  3. 内容行(0 行以上、n 行): 行数は、文書の内容に依存します。

ファイルヘッダ行におけるフィールド数やフィールドの内容は、設計者が指定します。列ヘッダ行および内容行では、フィールド数は、下記の条件に従い、文書の列数あるいはそれに 1 加えたものになります。

フォーム設計において、行ヘッダを出力しないよう指定された場合、フィールド数は文書の列数に一致し、列ヘッダ行では各列のタイトル、内容行では、各列の値が出力されます。

一方、行ヘッダを出力するよう指定された場合、列ヘッダ行・内容行とも、先頭にフィールドがひとつ加わります。列ヘッダ行ではこのフィールドは単に数合わせであり、値はブランクとなります。内容行では各行の行タイトルが出力されます。

値フィールドの形式

内容行の値フィールドには、ドキュメントセルの値が文字列として出力されます。出力される文字列の内容は、下記のようにセルの データタイプ に依存します。

  • 数値データの場合、表示された通りの符号および位取りで編集された値が出力されます。カンマ表示、小数点表示、小数位桁数などの書式は無視されますが、% 表示は適用されます。マイナス値の場合、マイナス符号は先頭に付されます。

  • 文字列データの場合、値がそのまま出力されます。

  • 論理値データの場合、TRUE, FALSE いずれかの文字列が出力されます。

  • 列挙値データの場合、選択された値のラベルが出力されます。

エンコーディング

エクスポートファイルに適用する エンコーディング は、運用時にユーザが指定することができます(フォームの設計には依存しません)。日本語文字など、ASCII 文字以外の文字を含む文字列データを書き出す際にはエンコーディングを正しく指定することが重要です。使用できるエンコーディングは以下の 2 種です。

  • UTF-8

  • シフト JIS


1. 各フィールド内での改行文字と二重引用符の使用に関するこれらの規則は、Microsoft Excel とのデータ連携に配慮したものです。