[Excel-Link] の「リンク機能」を用いる場合のシートレイアウトを、下図サンプルを使ってご説明します。

fp excel linked regions

(1)リンク領域

リンク領域とは、fusion_place からデータを取得して貼り付けるセル範囲です。リンク領域の各セルのデータを fusion_place の元帳に反映することもできます。

リンク領域ごとに様々な条件を指定することによって、ユーザは、自分が望むように、データを fusion_place から Excel シートに取得し、また、シートから fusion_place の元帳に反映することができます。

リンク領域はシート上の長方形の範囲です。リンク領域は、ひとつのシート上にいくつでも設けることができます。上図のシートでは、2つのリンク領域(E15:E19 と G15:H19)があります。ひとつめのリンク領域(E15:E19)には、勘定科目の名称が表示され、ふたつめのリンク領域(G15:H19)には、元帳のセル値が表示されています(「リンク領域のタイプ」をご参照ください)。

(2)キー指定セル、キー指定列とキー指定行

リンク領域の外側に、キー指定セル、キー指定列とキー指定行を設けます。キー指定セル、キー指定列とキー指定行は各々がそれぞれ特定のディメンションに対応します。上図では、以下のように設定されています(括弧内はディメンション名です―※):

  • キー指定セル : C6(会計年度)、C7(相対期間)、C8(シナリオ)、C9(店舗)、C10(商品部門)

  • キー指定列 : B 列(勘定科目)、C 列(増減科目)

  • キー指定行 : 12 行目(表示形式)

リンク領域の各セルには、キー指定セル、キー指定列とキー指定行で指定されたディメンションメンバが結び付けられます。

  • キー指定セルで指定されたディメンションメンバは、リンク領域のすべてのセルに結び付けられます。

  • キー指定列とキー指定行で指定されたディメンションメンバは、行番号・列記号に基づいて各セルに結びつけられます(キー指定列とは行番号で結びつけ、キー指定行とは列記号で結びつけられます)。

たとえば上図の例では、リンク領域内のセル G15 については以下のディメンションメンバが結び付けられます(「ディメンション名=メンバラベル」形式で表示しています)。これらのメンバは fusion_place のデータにアクセスする際のキーとなります。

会計年度 = FY2008
相対期間 = M11
シナリオ = ACTUAL
店舗 = S01
商品部門 = SHOHIN_KEI
勘定科目 = PL1100
増減科目 = #NONE
表示形式 = PER

キー指定列では 行キー を指定し、キー指定行では 列キー を指定する点にご注意ください。上図の例で、キー指定列 B は、リンク領域の各行の行キーとして勘定科目を指定しています。たとえば 16 行目の行キーとしては勘定科目 PL1200 が指定されています。

上図では、キー指定列は連続して置かれています(B 列と C 列)。しかしこれは必須ではありません。複数のキー指定列の間に、関係のない列を置いてもかまいませんし、一部のキー指定列をリンク領域の右側に置いてもかまいません。これらは、キー指定行についても同様です。

ディメンションを、キー指定列とキー指定行にどのように割り当てるかもユーザの自由です。上図では、勘定科目(#ACCOUNT)と増減科目(#CHANGE)がキー指定列に、表示形式(#VIEW)がキー指定行に割り当てられ、その他のディメンションはキー指定セルに割り当てられていますが、たとえば、シナリオをキー指定行に割り当てることもできます。極端な場合、すべてのディメンションをキー指定行に割り当て、キー指定列は設けないことも(またその反対も)可能です。

キー指定列には空白行を含めることができます(上図 18 行目)。空白行があると、リンク領域中でその行に含まれる各セルはデータ取得処理・反映処理の対象外となります。キー指定行に空白列が含まれる場合も同様です。

キー指定列やキー指定行は、複数のリンク領域で共有することもできます。上図の例では(見ただけではわかりませんが)、勘定科目列(B 列)は、リンク領域 E15:E19 とリンク領域 G15:H19 で共通に使用されています。

(※)図中では 会計年度、勘定科目といったディメンション名がセルに記入されていますが、これは見やすさのためであり、システム設定上の意味は持ちません。各列・行とディメンションの対応関係は「リンク領域の設定」項目として指定します。

(3)シート上のその他の設定情報

1.リンク領域ごとの設定情報

シートから fusion_place のデータにアクセスするために必要な情報として、アプリケーションラベル・元帳版キー・業務責任単位ラベル・表示単位を指定するセルを設けます(上図では C1 ~ C4)。リンク領域を含むシート上であれば、これらのセルの位置はどこでもよく、「リンク領域の設定」画面にてリンク領域ごとに各セルのアドレスを指定することができます。