調停

設計者

データソースなどの指定は、フォームの様々な構成要素に記述することができます。これらの指定値の間に衝突(矛盾)がある場合に、各セルに適用される指定値を、あらかじめ決められた優先順位に従って決定することを「調停」と呼んでいます。調停は自動的に行われますが、設計者が調停ルールを指定することも可能です。

調停対象

調停の対象となる設定項目は、以下の通りです。

  • データソースの元帳指定

  • データソースのディメンションメンバ指定

  • 計算式 [1]

  • 金額・数値の表示方法

  • 符号表示タイプ

調停優先順位

調停の原則は、以下の通りです。

  • フォームの構成要素の親子関係にもとづき、子要素での指定値を、親要素での指定値に優先する(たとえば、列・行仕様での指定よりセル仕様での指定を優先します)。

  • 列と行の指定値が衝突する場合には、どちらを選択するかを設計者が指定できる(指定しなければ行指定優先)。この調停ルールの指定はセル仕様に含まれます。

調停方法の詳細を以下に記述します。

〔ディメンションメンバ指定に関する調停優先順位〕

ディメンションメンバに関する調停は、ディメンションごとに行われます。優先順位は以下の通りです。

  1. セル仕様での指定

  2. 列および行に紐付けられた情報(列・行いずれを優先するかを調停ルールで指定できます)

    1. 列・行仕様での指定

    2. 列・行が属するループ項目にひも付けられたメンバ(ループが何重にもなっている場合、最も内側のループにおけるループ項目にひも付けられたメンバが採られます)

  3. ドキュメント作成時にユーザがパラメータとして指定したメンバ

  4. フォームの「デフォルト設定値」で指定されたメンバ

〔その他の設定項目に関する調停優先順位〕

優先順位は、以下の通りです。

  1. セル仕様での指定

  2. 列・行仕様での指定(列・行いずれを優先するかを調停ルールで指定できます)

  3. フォームの「デフォルト設定値」で指定された情報(指定可能であれば)


1. 計算式の調停にあわせて「計算結果を元帳に反映」の指定値も調停されます。