<Connector
protocol="org.apache.coyote.http11.Http11NioProtocol" server="fusion_place" executor="fpThreadPool"
maxPostSize=" -1" enableLookups="false" acceptCount="100" connectionTimeout="600000"
scheme="https" secure="true" SSLEnabled="true"
keystoreFile="・・・" keystorePass="・・・" keyAlias="・・・"
clientAuth="false" sslProtocol="TLS" port="・・・"/>
fusion_place cloudでは、標準でSSLに対応しているため、以下の手順は不要です。 |
SSL 利用のための設定(オンプレミス)
システム構成の項 でご説明しているように、fusion_place は、Tomcat アプリケーションサーバ上で稼働します。Tomcat は SSL に対応しているので、SSL サーバ証明書を用意し、Tomcat 設定ファイルを適切に修正することによって、fusion_place を SSL 通信に対応させることができます。
サーバ側の対応
1. fusion_place サーバにて SSL 対応する場合
この場合は、fusion_place が使用している Tomcat の設定を変更して SSL に対応します。
(1)SSL サーバ証明書の配備
SSL サーバ証明書を組み込んだ「キーストア」ファイルを作成し、サーバ機からアクセスできるドライブ上に置いて下さい。キーストアの作成方法については、Java および Tomcat に関する文献をご参照ください。SSL サーバ証明書については、以下の点にご注意ください:
-
証明書は、各クライアントの Windows の「インターネットオプション」および Java にて「信頼されたルート証明機関」として登録された証明機関(CA)による認証を、直接または間接に受けたものでなくてはなりません。
-
証明書中の「コモンネーム(CN)」は、サーバのホスト名に合致しなくてはなりません。例えば、ホスト名が、fusionplace.xxxxx.com であれば、コモンネームもそれと同じでなければなりません。ただし「ワイルドカード証明書」を用いると、コモンネームの一部を * として、任意の文字列に合致させることができます。
(2)Tomcat 設定ファイルの修正
Tomcat の設定ファイル server.xml を、SSL に対応するよう修正して下さい。server.xml の所在は「 インストール時指定情報の記録場所 」をご参照ください。server.xml の内容は XML 形式の文書となっていますがその中の Connector 要素を SSL 向けに書き換えることにより、SSL に対応できます。修正内容については Tomcat に関する文献をご参照ください。Connector 要素の修正例を以下に挙げます(下記記述は、インストール時に作成される server.xml 内に、コメントアウトされた形で含まれています):
…修正内容…
注) port にはポート番号を、keystoreFile には SSL 証明書を組み込んだキーストアファイルの名前(パス)、keystorePass にはそのパスワードを設定して下さい。
また、keyAlias には、当サーバに適用する証明書のアライアス(キーストア中での識別名)を指定して下さい。
2. fusion_place サーバの前方に Web サーバなどを置き、そのサーバにて SSL 対応する場合
この場合、Web サーバと fusion_place の Tomcat サーバの間は通常の HTTP 通信となりますので、基本的には fusion_place 側では SSL 通信自体のための設定は不要です。
ただし、このケースにおいて、fusion_place サーバからクライアントに送られる、fplp ファイル(クライアントプログラム起動ファイル)中、fusion_place サーバの URL の先頭部分(URL スキーム)を、http: ではなく、https: とする必要があります。
そのためには、server.xml 中で、他の Environment 要素と並べて、下記の 1 行をお加えください。並び順は任意です。
<Environment name="fusionplace/server_force_https" type="java.lang.Boolean" value="true" />
これにより、Web サーバ -> fusion_place の通信プロトコルが http であっても、fusion_place が返す fplp ファイル中の URL スキームは、https となります。