シートパスワードを登録/変更する

[Excel-Link] 用に設定したシート(を含む Excel ブック)をユーザに配布するとき、ユーザがレイアウトや設定を変更できないようにしたい場合があると思います。

このような場合、[Excel-Link] 用シートであっても通常のシートと同様にパスワードで保護することができます。ただし、あわせて、保護に用いるパスワードを、「Excel-Link シートパスワード」として登録しておく必要があります(データ取得/反映処理においては、一時的に保護を解除する必要があるためです)。

Excel-Link シートパスワードは、fusion_place のログイン用パスワードとは別物です。ログイン用パスワードはユーザアカウントごとに登録しますが、Excel-Link シートパスワードはユーザとは無関係にシートごとに設けることができます。 Excel のシート保護に際して「このシートのすべてのユーザに」許可する操作」を指定することができます。
データ取得/反映を実行した場合、指定は原則として維持されますが、「オブジェクトの編集」「シナリオの編集」は例外として非選択状態になります(Excel VBA の仕様に起因する制約です)。

シートを保護して配布したいときには、配布前に Excel-Link シートパスワードを登録してください。なお、通常の手続きですでにシートを保護している場合には、保護をいったん解除してから、シートパスワードを登録してください(登録が完了すると、そのシートパスワードでシートは保護されます)。

Excel-Link シートパスワードを登録した後、変更したい場合やクリアしたい場合も、ここでご説明する手続きに従ってください。(事前に[Excel-Link] をアドイン登録しておいてください)

  1. Excel 画面上で、シートパスワードを設定するシートを選択します。

  2. メニューから fusions  シートパスワード変更 を選択します。

    (すでにシートパスワードが設定されている場合、「Excel-Link シートパスワード入力」ダイアログが表示されます。現在のパスワードを入力し、OK ボタンをクリックしてください)

    「Excel-Link シートパスワード変更」ダイアログが表示されます。

  3. 「新パスワード」欄と「確認入力」欄に新しいパスワードを入力し、適用 ボタンをクリックします(パスワードをクリアしたい場合は、何も入力せずに 適用 ボタンをクリックします)。

    パスワードが登録/変更されます。

シート保護を解除する

Excel-Link シートパスワードを設定すると、シートはそのパスワードを用いて保護されます。シートのレイアウトや設定を修正したいときは、Excel の通常の手続きにしたがって、シート保護を解除してください(※)。

※ [校閲] タブの [変更] で [シート保護の解除] を選択してください。

シートを再び保護する

上記の手続で、シート保護を解除した後、再びシートを保護するには、単に、メニューから fusions  シートの保護 を選択してください。登録してある Excel-Link シートパスワードを用いてシートが保護されます。

Excel の通常の手続きにしたがって、シートを保護してもかまいません。その際は、[校閲] タブで [シートの保護] をクリックします。

Excel-Link シートパスワードと異なるパスワードでシートを保護しないでください。以降の処理で支障が生じます。すなわち、データの取得や反映時に、[Excel-Link] は Excel-Link シートパスワードを用いてシート保護をいったん解除しようとしますがそれに失敗し、エラーメッセージが表示されます。また、fusions メニューから Excel-Link シートパスワードを変更しようしても、旧パスワードでシートの保護を解除できないので、エラーメッセージが表示されます。
これらの場合には、シート保護を解除し、正しいパスワードで保護し直してから再度お試しください