フル機能版フォームの期間配分機能
フル機能版フォームは、例えば、年単位の値入力時にその値を月別に配分するといった「期間配分」を行う機能を提供しています。
仕様
配分先セル
配分対象セルは、そのフォームにおいて入力可能[1]であり、起動セルと相対期間以外のキーが同じで、相対期間については、起動セルの相対期間に含まれることが条件となります。例えば、年 - 2 半期 - 4 四半期 - 12 ヵ月からなる期間表を採用している場合(以下、同)、下半期の値を変更した時、第 3 四半期、第 4 四半期、第 7 から第 12 月の期別値が、配分先となり得ます。
配分金額の計算
各配分先セルへの配分金額は以下のように計算されます:
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変更差分は、まず、かつ、いずれかの配分対象セルの相対期間配下の相対期間のうち期首にもっともにちかい)ものと、起動セルの相対期間配下の相対期間のうち期末に近いものの間で、かつ、オープンされている、全最小相対期間(=仮配分対象最小期間)に対して仮配分されます。
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上記の仮配分計算において、仮配分対象最小期間の配分前の値合計がゼロであれば、変更差額は各最小期間に均等割りされます。そうでなければ、変更差分は、仮配分対象最小期間の金額比で、各最小期間に均等割りされます。仮配分対象最小期間の変更前値+左記の計算により仮配分された変更差分が、仮配分対象最小期間の仮配分後値となります。
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求めた仮配分対最小期間の仮配分後値をもとに、配分先セル各々の本格配分値値が計算されます。この計算においては、上位の期間を優先します。すなわち例えば、第3四半期と第7月及び第9月のみが配分先セルであった場合、第9月には、2 で計算した変更差額のうち、 第8月・第9月の額がしわ寄せされます。なぜなら、第8月は当フォーム画面で編集可能でないため、変更差額を配分できない一方、第3四半期の金額は、第8月への配分額も含めて配分した額としなければならないからです。
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端数調整は、上記の計算の最後に、 各相対期間の末尾の下位期間で行われます。端数調整においても上位相対期間が優先されます。