ポート番号について

fusion_place は、クライアントプログラムと Web ベースのサーバプログラムが通信しながら処理を実行する仕組みになっています。スタンドアロンで使用する場合でも、一台のコンピュータにクライアントとサーバとが同居して稼動することになります。

クライアントプログラムがサーバプログラムと通信するには、サーバ機の「ポート番号」を指定する必要があります。ポートとは、クライアントからの要求を受け付けるサーバ機側の窓口で、個々の「ポート」に割り当てられた番号が「ポート番号」です。ポートはオペレーティングシステムが提供する仮想的な存在であって、機器や端子の現物と対応するものではありません。

サーバプログラムは、それぞれ特定のポート(窓口)で、クライアントからの要求を待ち受けます。一般に、一台のコンピュータ上で複数のサーバプログラムを稼働させることが可能です(例えば、データベースサーバとメールサーバ)。そこで、個々のサーバプログラムにポートを割り当て、クライアントが通信先サーバプログラムを指定する手段とするわけです。

fusion_place は、以下の2つのポートを使用します(従ってポート番号も2つ必要です):

HTTP / 1.1 コネクタポート

通常の通信のためのポート

シャットダウンポート

サーバへシャットダウン命令を送るためのポート(実際にはほとんど使いません)

各サーバプログラムが待ち受けるポートの番号は、多くの場合、ユーザ(システム管理者)が指定できます。fusion_place では、インストール時にポート番号を指定することができます。インストーラによる初期提案値は、以下の通りです:

HTTP / 1.1 コネクタポート

50000

シャットダウンポート

50001

わずかではありますが、お使いのコンピュータ上で 上記のポートが別の目的で使われている可能性があります。その場合には、別のポート番号を指定する必要があります。

(1)スタンドアロンの場合

ほとんどの場合、初期提案値を変更する必要はありません。まれに、別のソフトウェアが上記の2ポートいずれかを使用していると、インストール時にインストーラーメッセージが表示されます。その場合は、インストーラ上で「基本設定」画面に戻って、別のポート番号を指定してください。その際は、49152 以上 65535 以下のポート番号をお試しください(左記以外の範囲のポート番号は、それぞれ特定の用途のために予約されている可能性があります)。

(2)Web サーバベースの場合

システム管理者と相談して、サーバ機で fusion_place が使うポート番号を決めてください。初期提案値に代えて、決めたポート番号を入力してください。

関連情報として、「 ポート番号がすでに使用されているかを調べる方法 」も、必要に応じてご参照ください。