ループ仕様

設計者

ループ仕様は、同種の列や行(あるいはその並び)を繰り返したい場合に使用します。繰り返し条件は、メンバリストを用いて指定できます。ループ仕様は子要素として列・行仕様とループ仕様を、それぞれ任意の数だけ持つことができます(すなわち、ループは何重にでも「入れ子」にすることができます)。

ループ仕様に指定できる項目は以下の通りです。

〔繰り返し条件〕

項目 設定内容

繰り返し条件 必須

ループにて繰り返し表示する項目(ループ項目)の候補のリストを、メンバリスト形式で指定します。

〔表示条件〕

項目 設定内容

データ無しのときは非表示

個々のループ項目に関する列(行)すべてに、データがない(あるいは値がゼロである)場合、そのループ項目を表示しないことを指定します。デフォルトは ON。

ループ項目選択行を常に非表示(※)

「ループ項目選択行」は、データが無いために表示されていないループ項目が存在する場合、通常は、その項目を表示することを指示する手段として表示されますが、当項目を ON とすると表示されなくなります。デフォルトは OFF。

ループ項目選択行をシングルアクションで追加できる形式にする(※)
(fusion_place >= 12.2)

通常、ループ項目はプルダウンリストから選択しますが、当項目をONとすると 従来のプルダウンリストが「+」ボタンに置き換わり、「+」ボタンをクリックすることで、ループ末尾に表示されている次のループ項目が追加されます。デフォルトは OFF。

ループのもとになるメンバリストの末尾のメンバがすでに表示されている場合は、「+」ボタンは表示されません。
ループ中途に、未表示のループ項目があれば、プルダウンリスト形式のループ項目選択行が表示され、 未表示のループ項目がない場合は、ループ項目選択行は表示されません。

ループ項目選択行をループ先頭に表示(※)

「ループ項目選択行」は、通常は、ループの末尾に表示されますが、当項目を ON とすると、ループの先頭に表示されます。デフォルトは OFF。

ループ項目選択行にて、表示済のループ項目も選択可とする(※)

「ループ項目選択行」では、通常は、表示されていないループ項目のみが選択可能ですが、当項目を ON とすると、表示済のループ項目も選択可となります。デフォルトは OFF。

この機能を使用すると、表示済ループ項目についても、選択行で選択することにより、そのループ項目の表示域にジャンプすることができます。

行タイトルの
最小インデント幅
(※)

このループに関するループ項目タイトル欄の最小幅を半角文字数にて指定します。詳細は「帳票書式」の「行タイトルの最小インデント幅」を参照下さい。デフォルトは0、すなわち、帳票書式にて指定されている「行タイトルの最小インデント幅」が適用されます。

ループ項目タイトル(※)

ループ項目タイトルとして表示される文字列を指定するテキスト式。多言語での指定が可能です。指定しなければ、ループ対象メンバの説明が表示されます。

(※)これらの設定項目は、縦軸方向のループ仕様についてのみ設定可です。

〔入力条件〕・・・縦軸方向のループ仕様についてのみ設定可

項目 設定内容

メンバ選択式(※)

ループにて繰り返し表示する項目(ループ項目)のうち、ループ項目選択行の選択欄に表示すべきものを絞り込むための条件を、テキスト式で指定します。テキスト式の文法は、メンバリストの定義時の「メンバ選択式」に準じます。

当項目を記述しなければ、絞り込みは行われません。

※ 選択欄に表示される選択肢を絞り込むのであって、ループに含まれる行を絞りむものではないことに、ご注意ください。すなわち当選択肢に合致しないループ項目であっても、表示すべきデータがあれば(あるいは「データ無しのときは非表示」がオフであれば)、それに関する行が表示されます。

〔ドリルダウン〕・・・縦軸方向のループ仕様についてのみ設定可

ドリルダウンは、特定の条件が満たされたループ項目をクリックすると、他のフォームに遷移することを言います。ドリルダウン仕様はドリルダウン実行可能条件とドリルダウン先フォームが対になっており、複数登録することが出来ます。複数登録されたドリルダウン仕様は、列/行毎に1番目から順にチェックされ、ドリルダウン実行可能条件が満たされた最初のドリルダウン仕様が適用されます。各ドリルダウン仕様には以下の項目が含まれます。

項目 設定内容

名称 必須

ドリルダウン・ケースの名称を指定します。

ドリルダウン先アプリケーション
( fusion_place >= 12.1 )

ドリルダウン先のアプリケーションを指定します。指定しなければこのアプリケーション自身がドリルダウン先として使用されます。
マルチアプリケーションドリルダウンの具体的な利用方法・制約は Q&A:マルチアプリケーションドリルダウン機能サンプル をご参照ください。

ドリルダウン先フォーム

ドリルダウン先のフォームを指定します。指定しなければこのフォーム自身がドリルダウン先として使用されます。

ドリルダウン実行可能条件

ドリルダウン可否を判定する条件をテキスト式にて記述します。ここにテキスト式を指定した場合、そのテキスト式の評価結果が「True」となるループ項目についてのみドリルダウンが許されます(すなわち、ループタイトルがクリック可能となります)。テキスト式が指定されていなければ、常にドリルダウン可能となります。