アプリケーションの設計と管理
設計オブジェクトと管理オブジェクト
導入する各企業のニーズに即したアプリケーションを容易に構築できるよう、fusion_place には、多様な設定情報が用意されています。これらの設定情報はユーザニーズに柔軟に対応するために必要なものですが、反面、アプリケーションの運用時にすべての設定情報を把握しておく必要があるとすれば、運用に大変な手間がかかることになってしまうでしょう。
こうした事態を防ぐために、fusion_place では、設定情報(オブジェクト)を「設計オブジェクト」と「管理オブジェクト」に分類しています。
設定情報の種類 | 説明 |
---|---|
設計オブジェクト |
アプリケーションを構築するための設定情報です。アプリケーションの初期設定時やシステム要件変更時には設定する必要がありますが、通常の業務運用時には設定を変更する必要はありません。 [マネージャ] の「設計」タブ で閲覧できます。 |
管理オブジェクト |
通常の業務運用の一環として、追加・変更・削除されると想定されている設定情報です。 [マネージャ] の「維持管理」タブ で閲覧できます。 |
設計オブジェクトの方が、管理オブジェクトより種類が多いのですが、通常の業務運用に携わるユーザは、設計オブジェクトを操作する必要はありません。オブジェクトをこのように分類することによって、通常運用に余計な手間がかからないよう配慮されています。
設計オブジェクトの例としては以下のようなものがあります:
管理オブジェクトの例としては以下のようなものがあります:
ユーザの役割
設定情報に関する上述した区分けにともない、設定情報を登録・修正するユーザの役割も設計者(デザイナ)と管理者(アドミニストレータ)に分けられています。
- 設計者
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設計オブジェクトと管理オブジェクトを追加・変更・削除する権限を持ちます。
- 管理者
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管理オブジェクトのみを追加・変更・削除する権限を持ちます。
設計者権限は管理者権限を包含しています。管理に携わるユーザには管理者権限だけを与えておけば、不用意に設計オブジェクトを修正してしまう危険を避けることができます。
設計者と管理者は、設定情報の登録・修正に加えて、管理的な各種の処理を実行する権限を持ちます。具体的には以下の処理が含まれます(これらの処理は、 [マネージャ] の「処理実行」タブ から実行できます):
設計者・管理者以外のユーザは「業務実行担当者」と呼びます。「一般ユーザ」と呼ぶこともあります。
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業務実行担当者 ・・・ データの入出力を中心とした、(設計、管理以外の)通常業務に携わる権限を持ちます。
関連資料: ユーザアカウントと権限
アプリケーション限定の設計・管理権限
設計者・管理者を「アプリケーション限定」と指定する(付加的権限を与える)ことによって、そのユーザが設計・管理できるアプリケーションを限定することができます。各ユーザが実際にどのアプリケーションを設計・管理できるかは、アプリケーションの「設計・管理権限表」にて指定することができます。
設計・管理権限表はアプリケーションごとに設けられ、以下の情報が登録されます:
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担当ユーザ ・・・ そのアプリケーションの設計・管理を許可する対象ユーザ。
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設計権限の有無 ・・・ 「担当ユーザ」に、(管理権限のみではなく)設計権限を付与するかを指定。
なお、ユーザアカウントに付与された権限は、設計・管理権限表の登録内容に優越します。すなわち:
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ユーザが設計者・管理者でなければ、設計・管理権限表に登録されたとしても、設計・管理権限は付与されません。
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ユーザが設計者でなければ、設計・管理権限表で設計権限ありと指定されたとしても、設計権限は付与されません。
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ユーザが「アプリケーション限定」でない設計者・管理者であれば、設計・管理限定表の登録内容に関係なく、どのアプリケーションも設計あるいは管理することができます。
設計・管理権限表は、ユーザ管理権限を持つ管理者のみが修正できます。