シート処理要領

リンク領域ごとではなく、(複数のリンク領域を含むこともある)シート全体に対して適用される設定項目があります。メニューから fusion_place  シート処理要領の設定…​ で表示される画面(ダイアログボックス)にて指定可能です。

  • データ取得処理に関する項目

  • データ反映処理に関する項目

  • テンプレート処理用設定項目

データ取得処理に関する項目

・データ取得日時表示セル(設定は任意)

対象シート上で、データ取得日時を表示するセルのアドレスです(必須ではありません)。

・データ取得時、ゼロは空白とする(設定は任意)

データ取得処理において、元帳セル値がゼロ値ならば、シート上の対応セルは空白とすることを指定します(指定しなければシートセルにもゼロが設定される)。

当項目を指定することで、ゼロ値を多数含むデータの取得処理が高速化することがあります。

データ反映処理に関する項目

・最大繰り返し反映回数指定セル(設定は任意)

対象シート上で、最大繰り返し反映回数を保持するセルのアドレスを指定することができます(必須ではありません)。指定されていると、「データ反映」処理において、反映処理と取得処理が交互に繰り返されます。繰り返しの終了条件は以下の通りです:

  • 繰り返し回数が、最大繰り返し反映回数指定セルに指定された回数に達した場合(※)、または、

  • データ取得処理の結果として値が変化するセルが無くなった場合

(※)最大繰り返し反映回数指定セルには、1 以上の整数を指定して下さい。

なお、上述の一番目の条件により繰り返し処理が終了した場合、すなわち、繰り返し回数が、最大繰り返し反映回数指定セルに指定された回数に達したにも関わらず、データ取得処理の結果として値が変化するセルが無くならない場合には、シートと元帳の間で計算の循環が生じている可能性がありますので、その旨を知らせるメッセージが表示されます。

※ 最大繰り返し反映回数指定セルの利用場面

「最大繰り返し反映回数指定セル」は、ステップ式の配賦処理を簡単に行えるよう設けられたものです。

ステップ式の配賦では、A 部門からの配賦結果を取り込んで B 部門の金額合計を計算し、それを C 部門他に配賦するといったステップが繰り返されます。

このような処理を [Excel-Link] で実現するには、配賦金額をいったん fusion_place の元帳に反映し、それを配賦先ごとに集計した値を元帳から取得して、また配賦計算を行うというように、反映処理と取得処理を交互に行うことが必要です。

「最大繰り返し反映回数指定セル」を指定すれば、こうした繰り返し処理を簡単に実現できます。

・反映前後値同一チェック範囲(設定は任意)

当項目にセル範囲を指定すると、データ反映処理の前後で、そのセル範囲の各セルの値が変化していないかチェックされます。変化している場合はメッセージが表示されます。反映しようとしたシナリオで対象年度・相対期間がオープンされいない、セキュリティ設定によりデータ反映が禁止されている。集計メンバにデータを反映しようとした、等の理由により、データ反映処理は、思惑通りの結果をもたらさない場合があります。反映前後値同一チェック範囲を設定することにより、そうした状況を検出することが可能です。

・反映前に、入力規則に照らしてセル値をチェックする(設定は任意)

当項目を ON にすると、データ反映処理の前に、すべてのリンク領域のセルの値が、そのセルに指定されている入力規則に入力規則に合致しているか、チェックされます。違反があればデータ反映処理は行われません。

なお、テンプレート処理対象シートにおいて「追加コピー対象」に「入力規則」が含まれている場合は、当項目が ON とされていれば、反映処理に先がけてテンプレート範囲の各セルの入力規則が結果表示範囲内の対応するセルにコピーされます。その後、テンプレート処理対象でないシートの場合と同様に、結果表示範囲内の各セルの値が入力規則に合致しているか、チェックされます。このような仕様としている理由は、ユーザの編集操作により結果表示範囲の各セルの入力規則が上書き/消去されてしまうことがあるためです。

テンプレート処理用設定項目

・テンプレート処理を抑制(設定は任意)

この項目を ON にする(チェックする)と、他のテンプレート処理用設定項目が設定されていても無視され、シートはテンプレート処理対象となりません。

・アプリケーション指定セル

テンプレート処理に用いるディメンションの含まれるアプリケーションのラベルを保持するセルを指定。

・テンプレート範囲

テンプレート範囲の説明をご覧ください。

・連番セル(設定は任意)

テンプレート範囲内のセルを指定しておくと、テンプレート処理時にそのセルに 1 から始まる連番が設定されます。連番は他の値と同様、結果表示範囲が指定されていると、結果表示範囲の該当セルにもコピーされます。

・繰り返し条件

繰り返し条件の説明をご覧ください。

・結果表示条件

・結果表示範囲先頭行(設定は任意)

結果表示範囲の先頭行を指定します(結果表示範囲先頭行以降の行すべてについて、テンプレート範囲の開始列と終了列の間の範囲が、結果表示範囲となります)。

指定しなければ、結果は表示されません(それでも「取得と反映」を実行したときには、結果が fusion_place の元帳に反映されます)。

・フィルタリングセル(設定は任意)

結果表示範囲に書き出す処理単位を絞り込むための条件を指定するセルです。各処理単位(繰り返しキー)について、テンプレート範囲に値が設定され、再計算されたときに、フィルタリングセルの値が論理値「TRUE」あるいは、Excel の計算式中で、真値と解釈される文字列・数値であった場合にのみ、テンプレート範囲の内容が結果表示範囲に書き出されます。

フィルタリングセルは、データ取得・反映処理時の反映処理対象を絞り込むものではないのでご注意ください。フィルタリングセルの設定により、結果表示範囲に書き出される処理単位が絞り込まれたとしても、データ反映処理は、書き出されなかった処理単位についても実行されます。

設定されなければ、絞り込みは行われません。

・追加コピー対象(設定は任意)

結果表示範囲に、データ値に加えて、テンプレート範囲の各セルの以下の属性のうちいずれを書き出すかを指定できます(複数指定可):

  • 数式

  • 書式

  • 入力規則

・結果表示領域にオートフィルタを設定する(設定は任意)

この項目を ON としておくと、データ取得後、結果表示範囲にオートフィルタが自動設定されます。