ユーザアカウントのインポート・エクスポート

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ユーザアカウントのインポート

Excel シートに登録されたデータをもとに、ユーザアカウントを、一括して追加・更新あるいは削除することができます。この機能を「ユーザアカウントのインポート機能」と呼びます。

操作手順:

インポートできるデータの形式

インポート処理では、Excel シート上のデータを、クリップボードを経由して取り込みます。具体的には、Excel のシートから、設定内容の記述された範囲をクリップボードにコピーし、それを、ユーザアカウント管理画面にインポートします。シート上では各項目をそれぞれひとつの列に記述します。

以下ではインポートできるデータの形式を詳細に説明していますが、分かりにくいと感じられた場合、既存のユーザアカウントをエクスポートして、Excel シートに貼り付けてみて下さい。エクスポートされたデータは(下記規則に従っているので)そのままインポートすることができます。

記法に関する一般的規則

ユーザアカウント名・および名称以外については、大文字・小文字は区別されません。

行の並びに関する規則

Excel シート上のコピー対象範囲の最初に「ヘッダ行」が 1 行あり、その後に「明細行」が任意の行数続く形式です。ヘッダ行は、明細行における各フィールドの意味を指示するための行です。明細行 は、各々が、ひとつのユーザアカウントに対する追加・更新・削除の内容を表します。コピー対象範囲内の任意の位置に、空行 を置くことができます。空行は、単に無視されます。

ヘッダ行と明細行の並べ方に関する規則は以下の通りです。

  1. 範囲内の(空行以外の)最初の行は、ヘッダ行でなければなりません。

  2. ヘッダ行の後に、「明細行」を任意の行数置くことができます。それらの明細行のフィールドの並べ方は、直前のヘッダ行で指示した通りとしなければなりません。

  3. 範囲内で、ヘッダ行は、複数回現れてもかまいません。

  4. 各明細行は、ひとつのユーザアカウントに関する追加・更新の内容を表します。ひとつのユーザアカウントに対して複数の明細行を用いてもかまいません。その場合、それらの明細行は、シート上での並び順の通りに処理されます。

ヘッダ行の内容に関する規則

ヘッダ行は、下表の各フィールドからなります。

フィールド名 必須 フィールド数 フィールド位置 指定内容(フィールド記号)

コマンド

1個

必ず第1フィールド

以下のいずれか

追加・更新時:「ADD_OR_UPDATE_USER_ACCOUNT

削除時:「DELETE_USER_ACCOUNT

レコードタイプ

1個

必ず第2フィールド

固定値 「HDR

ユーザアカウント名

1個

任意

固定値 「USER_ACCOUNT_NAME

名称

定義されている各「 言語 」につき1個

任意

固定値 「NAME:」+ロケール

例)

NAME:ja

日本語名称

NAME:en

英語名称

e メールアドレス

1個

任意

固定値 「E_MAIL_ADDRESS

言語

1個

任意

固定値 「LOCALE

パスワード

1個

任意

固定値 「PASSWORD

使用停止中

1個

任意

固定値 「IS_INACTIVE

権限

任意個

任意

固定値「P:」+権限識別ラベル。

権限識別ラベルは以下の通り:

  • 設計者権限 : DESIGNER

  • 管理者権限 : ADMINISTRATOR

  • 照会専用ユーザ権限 : VIEW_ONLY

  • ユーザ管理権限 : USER_MANAGER

  • ライセンス管理権限 : LICENSE_MANAGER

  • 処理記録管理権限 : LOG_MANAGER

パスワード変更日時

1個

任意

固定値「PASSWORD_CHANGED_ON

コマンド「ADD_OR_UPDATE_USER_ACCOUNT」は、このヘッダ行に続く明細行が、ユーザアカウントの追加または更新指示であることを表します。コマンド「DELETE_USER_ACCOUNT」は、同様に、このヘッダ行に続く明細行が、ユーザアカウントの削除指示であることを表します。

レコードタイプ「HDR」は、この行がヘッダ行であることを表します。

名称フィールドは、固定値「NAME」の後に、「ロケール」 すなわち ja en などを、半角コロン : で結び付けて示します。コロンの前後に空白を置かないで下さい。ロケールは大文字でもかまいません。

権限フィールドは、固定値「P」後に、権限識別ラベルを、半角コロン : で結び付けて示します。コロンの前後に空白を置かない点は、名称フィールドと同じです。

パスワード変更日はエクスポート専用です。インポート時に指定してもパスワード更新日が置換されるわけではありません。

フィールドのうち、常に必要なのは、コマンド・レコードタイプ・ユーザアカウント名の三つです。それ以外は必要に応じて設けることも省略することもできます。

コマンド・レコードタイプ以外のフィールドの並び順は任意です。

明細行の内容に関する規則

明細行では、ヘッダ行で指定された各フィールドに、それぞれ適切な値が指定されます。従って、各明細行は直前のヘッダ行と同じ数だけのフィールドを持っていなければなりません。また、ヘッダ行と明細行のフィールドは並び順通りに対応付けられます。明細行の各フィールドに対する指定値は下表の通りです。

フィールド名 指定内容(フィールド値)

コマンド

直前のヘッダ行と同じコマンドを指定

レコードタイプ

固定値 「DTL

この行が明細行であることを示します。

ユーザアカウント名

各行が追加・更新・削除するユーザアカウントを識別するユーザアカウント名。

追加・更新指示の場合、このユーザアカウント名を持つユーザアカウントが存在すれば、この明細行の指示に従って更新されます。
一方、該当ユーザアカウントが無ければ、ユーザアカウントがまず追加されます。次に、更新の場合と同様、この明細行の指示に従ってその内容が設定されます。

名称

対象ユーザアカウントの各国語名称。
(フィールド記号が NAME:ja なら、日本語名称、NAME:en なら英語名称、等)

e メールアドレス

ワークフロー管理機能を使う場合に、ワークフローの状況変化を通知するメールアドレスを指定します。状況通知を受けるには、ここに e メールアドレスを指定するだけでなく、「 業務責任単位別実行権限 」にて、通知を要する旨を指定する必要があります。

言語

ワークフロー管理機能における状況通知メール(上記参照)に適用する言語を指定します。日本語・英語のいずれかを選択します。ここで指定しなかった場合には、fusion_place のサーバプログラムが稼働する OS のデフォルトの言語が用いられます。

パスワード

対象ユーザアカウントのパスワード。更新の場合、当フィールド値が空白であれば、パスワードは更新されない。

使用停止中

当該ユーザアカウントを使用停止中とする場合は TRUE、以外は FALSE を設定。

権限

ヘッダ行にて指定した各権限をユーザアカウントに付与する場合は TRUE、付与しない場合は FALSE を設定。

パスワード変更日時

インポート時には無視されます。

エクスポート時にはパスワード変更日時が出力されます。

ユーザアカウントのエクスポート

すべてのユーザアカウントの設定内容(多要素認証の有無 (fusion_place >= 12.0) を除く)を、上述したインポート用の形式で、Excel シートに貼り付けることができます(データをクリップボードにエクスポートして、クリップボードから Excel シートに貼り付けるというステップになります)。このシートの内容を修正して、再度インポートすることができます。

ただし、パスワードはエクスポートされません(パスワード列は出力されますが、その値は全行空白となります)。

操作手順: