オブジェクトの使用方法―「メソッド」の呼び出し

設計者 管理者
この項の説明で式の例を示すときは、特に断らない限り、メンバ選択式以外の方言での例を示します。メンバ選択式とその他の方言では、ラベル定数で指定されるオブジェクトが異なるため、見かけが同じ式であっても異なる意味に解されることがあります。

オブジェクトを使用するには、まずオブジェクトを指定し、次に、そのオブジェクトの「メソッド」を呼び出します。メソッドはそのオブジェクトに関連する情報を取得する手段です。メソッドを用いて、オブジェクトのラベルや名称、さらに、セル範囲オブジェクトであればその範囲内のセル値の合計、といった情報を取得できます。

メソッドを呼び出すには、オブジェクトを指定する式に続けて、.(ピリオド)で区切って、メソッド名を記述します。引数を渡す場合には、その後に( )で括って引数を並べます(引数がないメソッドもあります)。メソッドはかならずひとつの値を返します。返された値をもとにさらに計算や条件判定を行うことができます。

オブジェクトとメソッドの使用例を掲げておきます:

  #ACCOUNT!@CUR.Name (1)
1 「勘定科目」ディメンションの「現在のメンバ」の名称
  #ACCOUNT!@CUR!#ACTIVE.Label (1)
1 「勘定科目」ディメンションの「現在のメンバ」のプロパティ「使用区分/#ACTIVE」の値のラベル(「TRUE/使用中」または「FALSE/使用せず」)。