提出ルート定義

設計者 管理者

提出ルート定義とは、業務プロセスにおいて、提出対象データ( 提出パッケージ )が提出・回付される経路です。提出ルート定義は、業務責任単位のツリーとみることができます。すなわち、パッケージを提出する責任を課された末端の業務責任単位に始まり、中間的な取りまとめ/承認担当の業務責任単位をへて、最終承認担当の業務責任単位を頂点とするツリーです。

末端以外の業務責任単位は原則として末端業務責任単位が提出した提出パッケージを承認する必要がありますが、提出ルート登録時に指定することにより、承認を自動化する(提出データが届くと同時に受付/承認する)こともできます。

ツリーの階層はいくつでもかまいませんし、部分的にツリーの深さ(末端から最終承認担当までの階層数)が異なってもかまいません。また、提出ルートにすべての業務責任単位を含める必要もありません。例えば経費予算の提出ルートには全部署が含まれる一方、売上予算の提出ルートには営業部門しか含まれない、といったことも許されます。

提出ルート定義は、アプリケーション内にいくつでも設けることができます。

提出ルート定義の構成要素

提出ルート定義には、以下の構成要素(設定項目)が含まれます。

ラベルと名称

提出ルート定義には、アプリケーション内で一意なラベルと、任意の名称を付す必要があります。

責任分割基準ディメンション

当提出ルート定義に含まれる業務責任単位のデータ提出責任が、どのディメンションに「沿って」分割されているかを指定します。

例えば経費予算が部署別に作成されるのであれば、部署ディメンションが存在して、それが、経費予算に関する提出ルートの「責任分割ディメンション」となります。提出ルートに含まれる業務責任単位については、ルートの責任分割ディメンションのメンバをひとつ「責任範囲指定キー」に指定する必要があります。指定がなされているかは、業務責任単位や提出ルート定義の登録/修正時ではなく、業務プロセスの新規生成時にチェックされるのでご注意ください。

提出ルート内容

上述の通り、提出ルートは業務責任単位のツリー構造です。ツリーにふくめる業務責任単位を取捨選択でき、ルート上でそれぞれの業務責任単位の次に位置する業務責任単位を指定することができます。提出ルートとの関係において、以下の用語を用いることがあります:

提出元

ツリーの末端の業務責任単位。提出ルート定義が適用される提出パッケージ定義であらわされる種類の提出パッケージを提出する責任を負います。

提出経路

提出元からツリーの頂点に至る枝。

提出先

ある提出元を起点とする提出経路の上にある業務責任単位。ただし提出元自身は除く。

最終提出先

提出経路の最後(すなわちツリーの頂点)に位置する業務責任単位。

提出ルートは、見かけの上でディメンションにおけるメンバツリーと似ていますが、メンバツリーと異なる形に設定することができます。

代理提出

提出ルートの末端に位置する業務責任単位が 提出パッケージ を提出し、提出先業務責任単位はその提出パッケージを承認するのが基本ですが、任意の提出先を対象に、その傘下の提出元の提出業務を代理する権限を付与することができます。そのためには、 提出ルートの項目「提出元の代理で提出可」をチェックして下さい。

提出ルート上で、提出元から 2 階層以上上位の業務責任単位が代理提出した場合、提出元とその業務責任単位の間にある提出先の承認は「スキップ」されます。