元帳セルのデータタイプを指定するには、以下の3つの方法があります。
元帳で保持できるデータの種類
データタイプ
元帳には数値データに加えて、非数値データも保持することができます。元帳セルが保持できるデータの種類を「データタイプ」と呼び、以下の6種類があります。
データタイプ | 内容 |
---|---|
なし |
値を保持しないことを意味する特殊なデータタイプ 値を保持するためではなく、いくつかのメンバをグルーピングするために親メンバを設けたいことがあります。そうした場合、その親メンバのデータタイプとして「なし」を指定します |
フロー値 |
売上高のように、「いつからいつまで」と指定することで値が確定する数値データ。 小数位4桁までの精度をもち、最大値・最小値は以下の通りです: |
バランス値 |
在庫のように、「いつ時点」と指定することで値が確定する数値データ。 精度と最大値・最小値はフロー値と同じです |
文字列値 |
任意の文字列データ。 ⚠ 一部、使用できない文字があります(一部の人名漢字など)。 |
論理値 |
「はい」「いいえ」の二つの値のみ許されるデータタイプ。 |
列挙値 |
あらかじめ決めておいた値リストからいずれかひとつの値を選んで保持できるデータタイプ。 |
データタイプの指定方法
(2)注記項目のデータタイプで指定する
注記項目ディメンションを使用している元帳では、注記項目(=注記項目ディメンションのメンバ)の「データタイプ」プロパティを用いて、元帳セルのデータタイプを決定できます。
すなわち、注記項目のデータタイプを「勘定科目依存(ACCOUNT)」とすれば、元帳セルには勘定科目のデータタイプが適用されますが、それ以外のデータタイプを指定すれば、注記項目のデータタイプが優先されて元帳セルに適用されます。
(3)注記元帳を使用する
元帳を「注記元帳」とすることが出来ます。注記元帳では勘定科目と注記項目のデータタイプに関係なく、すべてのセルは文字列値を保持します。
上記(2)(3)で、データタイプが「文字列」となった場合、増減科目への入力可否に関しては、もともとの勘定科目のデータタイプに応じて特殊な扱いを受けます。「データタイプごとの増減科目入力可否および算出条件」をご参照下さい。
(fusion_place >= 12.2)一般ディメンションメンバにてデータタイプ「勘定科目/注記項目依存(ACCOUNT)」または「なし(NONE)」が設定可能です。 上記(1)(2)において、各セルのデータタイプは勘定科目、または勘定科目と注記項目の組み合わせで決定されますが、そのセルのキーとなる、一般ディメンションのメンバのデータタイプが「なし(NONE)」と設定されていた場合 セルのデータタイプが ・数値型(フローかバランンス)の場合、当該セルのデータタイプは「なし(NONE)」となり、データを保持できず入力も不可となります。 ・数値型以外(文字列値など)の場合、勘定科目または注記項目のデータタイプがセルに適用されます。 |