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簡易版フォームでのデータインポート

設計者

カンマ区切り形式ファイル（CSV ファイル）から元帳に、簡易版フォームを用いてデータをインポートする（取り込む）ことができます。インポート処理に関するポイントを以下に挙げます。

  • データをインポートする前に、その画面（フォームによって作成される画面）上の入力可能セルのデータはいったんクリアされます。したがって、インポートデータに誤りがあった場合、データを訂正して再度インポートすれば、前回インポートしたデータは完全にクリアされます。

  • 金額・数値だけではなく、文字列値・論理値・列挙値もインポート可能です。

  • インポートする金額・数値の符号の付され方を指定することができます（借方＋、貸方＋、勘定科目属性に従う）

  • 入力データ（CSV 形式）の各キーフィールドは、対象元帳で使用しているディメンションいずれかひとつに対応していることが必要です（対象元帳で使用しているディメンションのうち、キーフィールドに対応づけられないものがあるのはかまいません）。

  • インポートに際してコード変換が可能です。コード変換テーブルはいくつでも設けることができます。また、各テーブルの内容は、すべての業務責任単位に共通とすることも、業務責任単位ごとに別々に登録できるよう設定することも可能です。コード変換テーブルで変換前／変換後のコードの組あわせを記述するさいには、ワイルドカード（? と *）を用いて、登録件数を削減することができます。

なお、フル機能版フォームを用いれば、入力データの複数のキーフィールドを結合して変換するといった、より高度なコード変換も可能です。

インポートできるファイルの形式

文書「インポートできるファイルの形式（簡易版）」をご参照ください。

インポート処理のしくみ

インポート処理では、インポートデータを取り込む前に、データがクリアされます。すなわちインポート処理の全体は以下のようになります：

  1. インポート先の画面上で、入力可能なセルの値をクリアする。

  2. インポート元ファイルのデータを取り込んで画面のデータに反映する。

上記 2 のステップで画面に表示されているデータは変更されますが、その変更はデータベースに保存されたわけではありません。保存するには通常のデータ変更時と同様、入力内容を 保存する ボタンを押下する必要があります。

なお、インポート対象ファイル中に、キーフィールド値の組み合わせが全く同じであるデータ行が｢複数含まれる場合、インポートに際してそれらの行のデータ値は合算されます。キーフィールドに変換テーブルが適用されている場合、ここで述べた一致判定は、変換後のキーフィールド値について行われます。

インポート処理ログ

インポート処理の過程は処理ログとしてファイルに出力されます。ファイル名は自動的に付されます。処理ログには、全フィールドの変換前値・変換後値、金額、に加えて、後述する例外処理の内容を示すメッセージなどが含まれます。

詳細は文書「インポート処理ログ」をご参照ください。

例外処理

例外処理には、意図した例外処理と意図しない例外処理（エラー）があります。いずれの場合もデータはセルに書き込まれません。

（１）意図した例外処理

変換テーブルの変換先コード欄に #IGNORE というキーワードを設定しておくと、その行に合致するデータは読みとばされます。変換テーブルの説明もご参照ください。

（２）意図しない例外処理（エラー処理）

コード変換誤り、対象元帳のディメンションと同じラベルをもつフィールドの値がメンバラベルとして不適切、インポート範囲外のデータが（読み飛ばし対象とならずに）含まれているといった場合です。

上記の２つの例外処理のうち、「意図した例外処理」が優先されます。すなわち、意図した例外処理によって読み飛ばし対象とされた行は、コード変換誤り等、意図しない例外処理の条件に合致したとしてもエラーとなりません。

いずれの場合にも、インポート処理ログに、メッセージと、例外の重大度を表すコード（#SEVERITY）が表示されます。上記（１）の場合、#SEVERITY の値は INFO となり、（２）の場合はさらに重大度に応じて WARNING または ERROR となります。