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IPv6 対応のためのサーバ設定

fusion_place は初期設定では、IPv6 による通信に対応していません。IPv6 に対応するには、サーバ側の Tomcat 設定ファイルにその旨を指定する必要があります。本項ではその記述項目と記述の方法をご説明します。

サーバ上の Tomcat 設定ファイルへの記述追加

Tomcat の設定ファイル server.xml の記述を修正して下さい。server.xml の所在は「 インストール時指定情報の記録場所 」をご参照ください。

server.xml の内容は XML 形式の文書となっていますが、その中の Context 要素(のうち、path="/fusionplace" と指定されているもの)の配下に、 Environment 要素(環境変数)をひとつ付け加えることで、IPv6 による通信に対応することができます。以下に記述例を挙げます:

<Context docBase="fusionplace.war" path="/fusionplace">
  <Environment name="fusionplace/dbms" value="H2" type="java.lang.String"/>
  <Environment name="fusionplace/pivot_time_out" value="60000" type="java.lang.Integer"/>

  <!-- ここより、IPv6 対応のための記述項目 -->
  <Environment name="fusionplace/prefer_ipv4_stack" type="java.lang.Boolean" value="false" />
  <!-- ここまで、IPv6 対応のための記述項目 -->

  ・・・

</Context>

上記例の通り、各 Environment 要素は、 name, type, value という3つの属性を備えています。下表に従い、name, type にはそれぞれ決まった値を設定し、value には適用する値を設定して下さい。なお、Environment 要素は複数ありますが、記述は順不同です。

name
(環境変数名)
type
(環境変数の型)
value
(環境変数の値)

fusionplace/prefer_ipv4_stack

java.lang.Boolean

IPv6 に対応するには「false」を指定してください。IPv6 に対応する必要がない場合は「true」を指定するか、本要素を指定しないでください。