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注記項目ディメンションへの密インデックス適用 ( fusion_place >= 14.1 )

設計者 管理者

伝票明細のように、 1 行に複数の項目が含まれるデータを fusion_place で保持する場合、各項目に対して注記項目ディメンションのメンバを割り当てるのが一般的です。この場合、各項目が個別にインデックス対象となるため、インデックス容量が増加します。

fusion_place の元帳におけるインデックスは、「データ件数 × 物理ディメンション数[1]」に比例して増加する傾向があるため、データ件数が多い場合には、インデックス容量の増加が顕著になります。インデックス容量の増加は、メモリー消費の増加につながり、サーバーのパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

このような状況に対処するためには、注記項目ディメンションに対して密インデックスを適用することで、インデックス容量およびメモリー消費の抑制が可能となります。

元帳に注記項目ディメンションが使用されている場合、元帳定義で「注記項目ディメンションには密インデックスを適用する」の設定を ON にすることで、注記項目ディメンションに対して、従来のビットマップインデックスに代わり、密インデックスが適用されます。

従来、ビットマップインデックスによる絞り込みでは、注記項目ディメンションも含めた全ての物理ディメンションに対して、メンバの組み合わせ数を考慮して絞り込みが行われていました。密インデックスを適用することにより、ビットマップインデックスによる絞り込みにおいては、注記項目ディメンションを考慮する必要がないため、インデックスにおける「メンバ組み合わせ数」は、注記項目ディメンションを除いた物理ディメンションのみとなり、絞り込み処理の負荷が軽減されます。

たとえば、10 項目の伝票があり、それぞれに値が存在する場合、インデックス対象件数は約 10 分の 1 に抑えることができます。

また、シナリオの最小期間単位を「Y」とし、相対期間ディメンションとは別の「伝票期間」ディメンションで月別に区分する方法を採用している場合には、より顕著にメモリー消費の抑制効果が大きくなります。
「伝票期間」ディメンションで月別の区分する方法につきましては、Q&A : 年度末になるにつれブラウザでの表示に時間がかかる をご参照ください。

密インデックスの適用を反映させるには、サーバープログラムの再起動が必要です。 サーバープログラムを一度停止し、再起動してください。fusion_place cloud をご利用のお客様は、FMCから fusion_place を再起動してください。

なお、密インデックスは、サーバーメモリー上の元帳データにのみ適用され、DB に保存されるデータ形式には影響しません。そのため、この設定を ON/OFF してもデータの内容自体は変わりませんが、設定を切り替えると、サーバーメモリー上の元帳データとインデックスが一度クリアされ、次回アクセス時に再構築されます。

1. 物理ディメンションとは、fusion_place 内部でディメンションとして扱われる項目を指し、シナリオ・会計年度・相対期間・表示形式を除いたものです。